Sublime Textのインストールと基本的な使い方
Sublime Text は Windows/Mac/Linux で使用できるテキストエディタです。パッケージをインストールすることで機能を拡張することができます。最初は無料で利用できますが、継続して利用する場合はライセンスが必要となります。ここでは Sublime Text のインストール方法と基本的な使い方について解説します。
Sublime Text を日本語化する手順については「Sublime Textを日本語化する手順を徹底解説」を参照されてください。
(2022 年 04 月 14 日公開 / 2022 年 04 月 14 日更新)
目次
Sublime Text 4のダウンロードとインストール
2022 年 4 月時点での最新バージョンは Sublime Text 4 です。下記のサイトへアクセスして下さい。
画面右上に表示されている「Download」をクリックして下さい。
ダウンロード用ページが表示されました。
OS 毎にダウンロード用のリンクが表示されています。今回は Windows10(64bit) 環境にインストールを行いますので、「Windows」と書かれたリンクをクリックしてください。
ダウンロードが開始されます。任意の場所に保存しておいて下さい。ダウンロードは以上で終了です。
続いてインストールを行います。先ほどダウンロードしたファイルをダブルクリックして起動して下さい。最初にインストール場所の選択画面です。必要に応じてインストール場所のファルダを変更してください。設定が終わりましたら「Next」をクリックしてください。
追加設定の画面です。Wndowsの場合だと思いますが、エクスプローラーでファイルを右クリックしたときに、Sublime Textで開くためのメニューを追加するかどうかです。追加したい場合はチェックを行ってください。設定が終わりましたら「Next」をクリックしてください。
最終確認の画面です。インストールしてよろしければ「Install」をクリックして下さい。
次の画面が表示されれば Sublime Text 4 のインストールは完了です。
Sublime Textを起動する
それでは Sublime Text 4 を起動してみます。今回は Windows10 の環境で設定してみます。デスクトップ左下にあるスタートメニューをクリックし、表示されたアプリの一覧の「Sublime Text」をクリックします。
Sublime Text が起動しました。
Sublime Textのライセンス購入の手順
Sublime Text は無料でダウンロードして利用することができますが、継続的に利用する場合にはライセンス購入が必要となります。 2022 年 4 月時点でのライセンス料は USD $99 となっています。ここではSublime Text 3のライセンス購入の手順について解説します。(下記は一部 Sublime Text 3 の時にライセンス購入をした画面となるため、現在は少し異なっているかもしれません)。
Sublime Text をダウンロードし継続して利用していると、ファイルを保存する時にライセンス購入しますか?というダイアログが表示されることがあります。これは毎回ではなく何十回に 1 回程度です。
ここで「キャンセル」をクリックするとライセンス購入はとりあえず保留となり、ダイアログは閉じてそのまま引き続きライセンス購入なしで利用できます。
ダイアログが表示されたときに「Purchase」をクリックするとライセンス購入の画面が表示されます。
・https://www.sublimehq.com/store/text
このようにライセンス購入を行わないまま使い続けているとすぐに使えなくなるわけではありません。十分評価ができて継続して利用されると判断したときにライセンス購入を行われてください。
それだはライセンスを購入してみます。さきほどのダイアログが表示されたときに「Purchase」をクリックしてライセンス購入画面を表示してもいいですし、任意のタイミングで Sublime Text の「Help」メニューの中の「Purchase License」をクリックしてもライセンス購入画面を表示することができます。
最初に「メールアドレス」と「氏名」を入力してください。またビジネス用途の場合は「This license is for a business」にチェックをしてください。
メールアドレスと氏名の入力が終わりましたら支払い方法を選択します。クレジットカードか PayPal を選択できます。今回はクレジットカードを選択しました。
カード情報を入力する画面が表示されます。必要な個所を入力し「支払う」をクリックしてください。
すぐにライセンスの購入が完了しライセンスキーが表示されます。(入力したメールアドレス宛にもライセンスキーが入ったメールが送信されます)。
ライセンスキーの入力
続いてライセンスキーを入力します。 Sublime Text を起動し、「Help」メニューの中の「Enter License」をクリックしてください。
ライセンスキーの入力画面が表示されます。
ライセンスキーが表示された画面で、「BEGIN LICENSE」から「END LICENSE」までの部分を全部コピーして入力してください。
ライセンスキーの入力画面でコピーしたライセンスキーを入力し、「Use License」をクリックしてください。
次のダイアログが表示されればライセンスキーの入力は完了です。
フォントの種類とフォントサイズを変更する
Sublime Text のデフォルトではフォントサイズが 11 に設定されているようで、特に設定を行わない場合は次のように表示されます。
フォントサイズを変更するには、「Preferences」メニューの中の「Font」をクリックしてください。次のようにサブメニューとして「Larger」「Smaller」「Reset」の3つのメニューが表示されます。
フォントサイズを大きくするには「Larger」をクリックしてください。繰り返しクリックすることでフォントサイズを1つずつ大きくすることができます。
フォントサイズを小さくするには「Smaller」をクリックしてください。繰り返しクリックすることでフォントサイズを1つずつ小さくすることができます。
デフォルトのサイズでは小さく感じていたので、今回は「Larger」を2回クリックしてフォントサイズを2つあげました。
フォントサイズを直接数値で指定する
フォントサイズを大きくする、または小さくするのではなく、フォントサイズを数値で指定することもできます。「Preferences」メニューの中の「Settings」をクリックしてください。
次のような画面が表示されます。右側の「User」の画面に設定を記述することで、既存の設定を上書きすることができます。
設定はJSON形式で記述します。現在どのような設定が記載されているのかはそれぞれ異なると思いますが、設定の記述方法は次のようになっています。
{ "項目名1": 値1, "項目名2": 値2, "項目名3": 値3 }
「値」が数値の場合はそのまま記述し、文字列の場合はダブルクォーテーションで囲って記述します。
フォントサイズを例えば 13 に設定する場合には、次のように記述します。
{ "font_size": 13 }
既に「font_size」に関する記述がある場合には値を書き換えてください。「font_size」に関する記述がない場合は1行追加して直接入力してください。
今回は例としてフォントサイズを 16 に書き換えてみました。
ファイルを上書き保存するとすぐに設定が反映されます。
フォントの種類を変更する
次にフォントの種類を変更する方法です。フォントを変更するには、先ほどのフォントサイズの変更と同じく「Preferences」メニューの中の「Settings」をクリックし、右側の「User」の画面に設定を記述することで、既存の設定を上書きすることができます。
フォントを設定する場合は次のように記述します。
{ "font_face": フォントの種類 }
例えば Windows の環境でフォントをメイリオに変更したい場合は次のように記述します。
{ "font_face": "メイリオ" }
実際に次のように設定を記述しました。
ファイルを上書き保存するとすぐに設定が反映されます。
選択している文字列の背景色を変更する
Sublime Text で文字列を選択している時の背景色を変更する方法について解説します。カラースキームはデフォルトの Monokai を利用していますが、文字列を選択した時に選択しているのがどの部分なのか区別がつきにくく感じています。そこで選択している部分の背景色を変更し、選択している部分がどの部分なのかわかりやすくしてみます。
Sublime Text で選択している文字列の背景色を変更するには、カラースキームの中の一部の設定を上書きするためのファイルを作成し、 JSON 形式で新しい設定を記述します。作成するファイル名は対象となるカラースキーム名を使って「(カラースキーム名).sublime-color-scheme」という名前のファイルを作成します。
Windows10 の環境でカラースキームが Monokai の場合、以下の場所に以下の名前のテキストファイルを作成してください。
ファイル名:Monokai.sublime-color-scheme
場所:C:\Users\(ユーザー名)\AppData\Roaming\Sublime Text 3\Packages\User
設定可能な項目については次のURLを参照されてください。
・Color Schemes ? Sublime Text Documentation
選択した文字列の背景色に関係する設定項目は以下の通りです。
selection: (選択部分の背景色)
The background color of selected text
selection_foreground: (選択部分の文字色)
A color that will override the scope-based text color of the selection
selection_border: (選択部分の枠線の色)
The color for the border of the selection
selection_border_width: (選択部部の枠線の太さ)
The width of the selection border, from 0 to 4.
selection_corner_style: (選択部分の角の形状)
The style of corners to use on selections. Options include: round (the default), cut or square.
selection_corner_radius: (選択部分の角の半径)
The radius to use when the selection_corner_style is round or cut.
この中でも今回は「selection」と「selection_border」に対して次のように新しい設定を記述しました。上記の設定項目は"globals"に対する値として次のように記述します。
{ "globals": { "selection": "#3390FF", "selection_border": "#3390FF" } }
先ほど作成した Monokai.sublime-color-scheme ファイルの中に上記の設定を記述すれば準備は完了です。すぐに設定は反映されます。
設定変更後に文字列を選択してみると次のように選択した部分がはっきりと区別がつくようになりました。
Package Controlをインストールする
Sublime Text では色々なプラグインをインストールすることで機能を拡張することができますが、 Sublime Text でプラグインのインストールや管理をを行うのが Package Control です。ここでは Package Control のインストール方法について解説します。
Package Controlに公式サイトは次のURLへアクセスしてください。ここではインストール可能なパッケージが紹介されています。
Package Control をインストールするには Sublime Text を起動し「Tools」メニューの中の「Install Package Control...」をクリックしてください。
次のようなダイアログが表示されればインストールは完了です。
「Preferences」メニューの中に「Package Control」メニューが表示されていることを確認しておいてください。
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Sublime Text のインストール方法と基本的な使い方について解説しました。
( Written by Tatsuo Ikura )
著者 / TATSUO IKURA
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